異空間
2009.02.14 Saturday
今回私はこの記事を書こうか書くまいか迷いました。
理由はみなさんをがっかりさせてしまうからです。
しかし私は記録としてここに残す事にしました。
私は才能というものは無いと思っていました。
努力と環境しだいでセンスでも発想力でもどうにかなると思っていました。
この人に会うまでは・・・
波止場町Ten×Tenという場所が神戸ハーバーランド付近にあります。
そこは物作りをする人達が集い制作、展示、販売を行っている場所であります。
私も一時「2wister」という革紐加工のブースでお世話になっておりました。
そしてそこに「異空間」という一風変わったブースがありました。
最初は訝しげに思っていましたが、ブース主の森田氏と話す内に知らず知らずその妖しげな魅力、まさに異空間へと引き込まれて行きました。
ご覧頂きたい神戸のオーパーツ異空間
まず驚かされるのは、久々に行ったら店舗名が変わっていたということです。
ゑゐです。エイと読みます。
「昔の仮名の字体で今はもう使われていない。私の作る物もそんなものだよ。」と森田氏。
ご注目いただきたいのはその看板の額縁です。
なんとバイクのチェーンを巻き額縁へとしています。
かなりかっこいいです。
そしてブースの中に入りまず目にするのはこちらです。
おびただしい数の時計たちです。
時計たちは形は様々で、あるものは針がアンバランスで、またあるもの逆周りに回転しています。
しかし時は正確に刻んでいます。
ここにいると時というものは必要であり不必要でもあるという感情にさせられます。
ここではどうやら時間軸が歪むようです。
そして奥に目をやると
なんとも優しい光の羅列が見えます。
いつまでも見ていられる不思議なあかりです。
この灯りの正体はなんと蛾の繭だそうです。
森田氏の作品は自然のものが多数使われます。
まさにハンドメイドを超えたアースメイドとも言えるでしょうか。
森田氏は灯りの魔術師です。
私に写真の技術があれば、より素晴らしい感動をお伝えできるでしょうが、無理です。興奮のあまり手が震えて上手いこと撮れません。
このショールがかけられたツリー状の灯りの本当の美しさは現場にいないとわかりません。
これは灯りの色というよりは、ショールの生地が生み出す不可思議で美しいパターンを楽しむためのものです。
少し前、南極にて約20Mはあろうかという人間のような形をした半透明の生物(ニンゲン)が発見されたと話題になりました。
その生物は写真には写らないらしく自分の目で確認しないと見ることが出来ないと言われています。
そんな都市伝説のような話も、この異空間の作品達を前にすると本当ではないかとつい思ってしまいます。
そして特筆すべきは上空から吊るされた「事情があって飛べなくしてあるほうき」ではないでしょうか。
飛行性能を落としてあるそうなので今は飛べないそうですが、本気をだせばとべるそうです。
そして森田氏不在の折はこのBOXに連絡先をいれる事でコンタクトがとれるという画期的なアイテムです。
後ろにある何かの基板がスーパーコンピュターの気配を匂わせます。
何か書いた紙を箱に入れるという一見アナログなシステムをこのBOXを介することによりITっぽい感じにさせてくれます。
まさにこれが豊かさだと思います。
まだ他にも写真をたくさん撮ったのですが、データが残ってないという怪現象に見舞われ、これ以上作品をご紹介することができません。
また森田氏はそのへんの駐車場で投網のやり方を教えるという日本一受けたいワークショップも行われていました。
と過去形で表記したのは、そうです。もう異空間はありません。
去年の11月をもって閉鎖されました。
これを読んで頂いている方には申し訳なく思います。
ぜひ一度と思われることでしょうが、あの国宝級の空間はもう存在しません。
しかし森田氏は言ってました。
「北区にある畑の真ん中に秘密基地建てたからそこで作るわ」
みなさんも一度お話をしてみてはいかがでしょうか。
森田氏の目印は、通勤に使っている白い車です。
角を曲がる時「ゴリゴリゴリ」とすごい音がでます。
あと、後部座席にいつもなんか枝みたいなのを積んでます。
理由はみなさんをがっかりさせてしまうからです。
しかし私は記録としてここに残す事にしました。
私は才能というものは無いと思っていました。
努力と環境しだいでセンスでも発想力でもどうにかなると思っていました。
この人に会うまでは・・・
波止場町Ten×Tenという場所が神戸ハーバーランド付近にあります。
そこは物作りをする人達が集い制作、展示、販売を行っている場所であります。
私も一時「2wister」という革紐加工のブースでお世話になっておりました。
そしてそこに「異空間」という一風変わったブースがありました。
最初は訝しげに思っていましたが、ブース主の森田氏と話す内に知らず知らずその妖しげな魅力、まさに異空間へと引き込まれて行きました。
ご覧頂きたい神戸のオーパーツ異空間
まず驚かされるのは、久々に行ったら店舗名が変わっていたということです。
ゑゐです。エイと読みます。
「昔の仮名の字体で今はもう使われていない。私の作る物もそんなものだよ。」と森田氏。
ご注目いただきたいのはその看板の額縁です。
なんとバイクのチェーンを巻き額縁へとしています。
かなりかっこいいです。
そしてブースの中に入りまず目にするのはこちらです。
おびただしい数の時計たちです。
時計たちは形は様々で、あるものは針がアンバランスで、またあるもの逆周りに回転しています。
しかし時は正確に刻んでいます。
ここにいると時というものは必要であり不必要でもあるという感情にさせられます。
ここではどうやら時間軸が歪むようです。
そして奥に目をやると
なんとも優しい光の羅列が見えます。
いつまでも見ていられる不思議なあかりです。
この灯りの正体はなんと蛾の繭だそうです。
森田氏の作品は自然のものが多数使われます。
まさにハンドメイドを超えたアースメイドとも言えるでしょうか。
森田氏は灯りの魔術師です。
私に写真の技術があれば、より素晴らしい感動をお伝えできるでしょうが、無理です。興奮のあまり手が震えて上手いこと撮れません。
このショールがかけられたツリー状の灯りの本当の美しさは現場にいないとわかりません。
これは灯りの色というよりは、ショールの生地が生み出す不可思議で美しいパターンを楽しむためのものです。
少し前、南極にて約20Mはあろうかという人間のような形をした半透明の生物(ニンゲン)が発見されたと話題になりました。
その生物は写真には写らないらしく自分の目で確認しないと見ることが出来ないと言われています。
そんな都市伝説のような話も、この異空間の作品達を前にすると本当ではないかとつい思ってしまいます。
そして特筆すべきは上空から吊るされた「事情があって飛べなくしてあるほうき」ではないでしょうか。
飛行性能を落としてあるそうなので今は飛べないそうですが、本気をだせばとべるそうです。
そして森田氏不在の折はこのBOXに連絡先をいれる事でコンタクトがとれるという画期的なアイテムです。
後ろにある何かの基板がスーパーコンピュターの気配を匂わせます。
何か書いた紙を箱に入れるという一見アナログなシステムをこのBOXを介することによりITっぽい感じにさせてくれます。
まさにこれが豊かさだと思います。
まだ他にも写真をたくさん撮ったのですが、データが残ってないという怪現象に見舞われ、これ以上作品をご紹介することができません。
また森田氏はそのへんの駐車場で投網のやり方を教えるという日本一受けたいワークショップも行われていました。
と過去形で表記したのは、そうです。もう異空間はありません。
去年の11月をもって閉鎖されました。
これを読んで頂いている方には申し訳なく思います。
ぜひ一度と思われることでしょうが、あの国宝級の空間はもう存在しません。
しかし森田氏は言ってました。
「北区にある畑の真ん中に秘密基地建てたからそこで作るわ」
みなさんも一度お話をしてみてはいかがでしょうか。
森田氏の目印は、通勤に使っている白い車です。
角を曲がる時「ゴリゴリゴリ」とすごい音がでます。
あと、後部座席にいつもなんか枝みたいなのを積んでます。