ロマンスステーション

2009.07.07 Tuesday

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    オーダーを頂いてお作りしました。
    今回はちょっと特別です。

    というのもオーダーされた方がW氏だからです。

    実はロマンスステーションという名はもともとこのW氏が経営していた喫茶店からの由来です。
    海沿いの敷地に汽車の客車両を設置し、その中でドリンク・軽食が頂けるといういかにもロマンスなステーションだったようです。
    ちなみに私は行ったことはありません。

    私が昔、携帯電話の電波調査というマニアックな仕事をしていた頃、そこで一緒に仕事をしていたのがW氏です。
    その頃にはすでに喫茶ロマンスステーションはありませんでした。

    そこで共に何年か仕事をしました。
    このW氏という人物は、私とは親子ほど年が離れています。
    いつもしょーもない話しかしない人ですが、一度だけいい事を言ってくれました。

    当時私は趣味でレザークラフトをしていました。
    材料を買いに行った神戸でたまたまバッグ教室の先生と知り合いになりました。
    何度か会っているうちに「本格的にバッグ作りたいんやったら神戸にでておいで」的な事を言われました。

    始めは趣味程度にしか思っていなかった事が、日増しに本気でやりたいと思うようになっていきました。
    そしてついに仕事を辞めてとりあえず神戸に出て行く決心をしました。
    会社の人はみな「無理や」「やめとき」などと言っていましたが、唯一W氏は行った方がいいと言ってくれました。

    聞けばW氏は昔若かりし頃、プロゴルフの育成選手のようなものに誘われていたようです。
    しかし現実の安定した生活と比べた結果その夢はあきらめたそうです。

    「しかしワシはいまでもその頃のロマンスを見る事がある、あの時本気でやっていればどうなったか・・・とかな」

    そして私にこう言ってくれました。
    「やりたい時にやりたいことせんかったらそれなりの人生やで」と

    私はその時「そんなもんですかね」と言いながら、もし自分で作った物を売るときはロマンスステーションと名乗り、夢の続きを見てみようと思いました。
    人から人へ ロマンスは引き継がれます。
    いろんな物や出来事に形はかわれども、ロマンスの連鎖です。




    そんなW氏からのオーダーです。
    どうやら話を聞くとプレゼントのようです。

    「1に」と
    どうやらホステスさんへの誕生日プレゼントらしいです。

    私がやめといた方がいいのではないか的な事を言うと

    「ビジネスラブということは分かっている。もう終わりにしようと思う。
    しかし最後にプレゼントを渡したい、最高のプレゼントを」

    去年も私は同じ事を言われ、ポーチを作った記憶がややあります。

    「1の誕生日には何万円もの花束や何十万円もの時計等、数々の品がプレゼントされる。
    しかしそんな中、ワシは金で買えない物を渡したい」

    ホステスさんは中国の方で、娘さんが一人いるということらしく、二人で話しあった結果、娘さんへのプレゼントを渡すということになりました。
    こういう姑息な作戦は大好きです。

    そして完成しました。
    ごらん頂きたい。













    パンダ







    中国=パンダ












    内装







    口はプニプニ設計












    アップ









    結構な作りこみ









    先日発送しました。
    聞くとその方の誕生日は7月の中旬なのに先に渡したいということでした。

    理由は、七夕の日は奇跡が起きそうだからだそうです。


    いつまでもロマンスを持ち続けてください。
    今日はひとつ奇跡が起こりそうな気がします。
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